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2009年6月13日(土)SQWFesta 第四日 挑戦する者
【報告2:T.T/会社員/】
弦楽四重奏団を生で聞いたのは今回が2度目(カルミナ四重奏団は初めて)だったのですが、演奏会が終わって、なんともいえない幸福で温かな気持ちでいっぱいになりました。普段はあまりバルトークやラヴェルなどは聞かず、特にヴェレッシュやシュナイダーは初めてお聞きするお名前だったこともあり、「演奏会についていけるかな」という不安もありましたが、1曲目のバルトークを聞いて、それは杞憂であったことが実感できました。 音楽の難しいことはわかりませんが、普段敬遠していたバルトークの音楽が「スッ」と自分の中に入りこんで、なにか心安らぐ体験が出来たのです。普段なら、耳慣れない音楽は、もしかすると「苦痛」を伴ってしまうこともあったのですが、これは本当に不思議な体験でした。今、振り返ってみると、バルトークが弦楽四重奏曲第二番を作り上げた想い、それと同時に、カルミナ四重奏団の方々の「音楽」に対する、なにか一種の「想い」、その二つが調和して、うまく自分の中に入り込んでくれたのかなと、そんな気がします。特に、シュナイダーが今回の演奏会では、艶っぽく、そして熱く、一番印象に残ったのですが、普段ならきっと聞くことがなかった作曲家であったため、このような素敵な演奏を通じて、この作曲家に出会えたのは望外の喜びでした。 私事ですが「日常に疲れて(疲れずとも)、非日常である演奏会を楽しみにする」、という感覚を昔はうまく理解できなかったのですが、今回のカルミナ弦楽四重奏団の方々が、本当に楽しそうに音楽を奏でていらっしゃり、音楽(そして演奏会を)を本当に楽しんで、一緒に楽しもうとしている姿を拝見して、演奏者と客である我々が「演奏会を一緒に楽しむ」ということの大切さ、尊さを教えていただけたように思いました。末尾になりますが、このような演奏会を企画して頂きありがとうございました。
by tritonmonitor
| 2009-06-22 10:00
| SQWシリーズ
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