NPOトリトン・アーツ・ネットワークの活動レポートです。詳細はhttp://www.triton-arts.net
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山田和樹ブザンソン国際指揮者コンクール優勝記念 東京混声合唱団特別演奏会

4月16日(金)19:00 開演
【報告:三木隆二郎/1階C11列20番】

【出演】
◆山田和樹(指揮)
◆前田勝則(ピアノ)
◆東京混声合唱団

【曲 目】
◆ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第9番
◆リーク:コンダリラ
◆黒人霊歌:ジェリコの戦い
◆Rロジャース:エーデルワイス
◆木下牧子:夢みたものは…
◆林光:うた
◆上田真樹:混声合唱とピアノのための組曲「夢の意味」
◆ウルベル:ディズニー映画「南部の唄」よりジッパ・ディ・ドゥー・ダー
◆武満徹:混声合唱のための「うた」より「小さな空(武満徹:作詩)」、「島へ(井沢満:作詩)」、「恋のかくれんぼ(谷川俊太郎:作詩)」、「小さな部屋で(川路明:作詩)」、「死んだ男の残したものは(谷川俊太路:作詩)」
◆三善晃:混声合唱組曲「五つの童画」



 私事で恐縮だが、報告者は今回の指揮者である山田和樹が結婚に至るきっかけを作ったキューピッドの一人である。(三人いたキューピッドの二人目だったらしい) 
 私がアマチュアオーケストラに在籍していた2000年の春の演奏会にモーツァルトの協奏交響曲を演奏することになり、ある公開レッスンで知り合ったヴァイオリニストをソリストとして招へいした際、彼が藝大指揮科在学中で偶然そのアマチュアオケの指揮をしていたというご縁であった。当時の彼の指揮ぶりは「指揮台で踊るマエストロ」という雰囲気で、その天性の明るい性格と相まって練習が実に楽しく、それに引き込まれて演奏もうまくいくというものであった。
去年の夏、結婚式に呼ばれて軽井沢のホテルまで出かけたが、彼は式のごあいさつの中で「今秋ブザンソン指揮コンクールで優勝します。」と宣言して出席者の度肝を抜いた。
お父さんとも式後にお話しを伺う機会があったが、「あんな大仰なことを式のあいさつで言うなんて・・・」とおっしゃっていたものだ。
ところがその優勝宣言を現実のものとしてしまうところが、ヤマカズ(指揮者山田和樹)のすごいところである。
ところで当日の外の天気は4月も半ばだというのに真冬並みの寒さに加えて横なぐりの雨模様と、最悪の天候だったため、駅からホールへの道すがら、お客の入りを心配していた。ところが、である。入ってみると中は超満員で、知り合いを見つけて聞いたところによると、朝から「当日売りがないか」という電話には断りを入れていたとか。
評者はあいにく仕事が長引き、前半途中の愛唱歌からホール内に入って立ち見でしばらく聴いた。何回も東混を聴いているがこの日の演奏は第一生命ホールとの相性の良さが際立っていたように思える。ここ第一生命ホールではかつて、東混の岩城宏之が指揮を終わってアンコールの時、くるりと指揮台の上で客席に向き直り、「この第一生命ホールの響きが余りに素晴らしいので気に入った。だからこのホールください。」と言い始めてびっくりした思い出がある。
確かに「夢みたものは・・・」のしっとりとした叙情や「うた」、「夢の意味」など学校を回って好評だった曲の数々は最弱音のハーモニーが実に味わい深く響くのだ。
ただ一方、ディズニーの「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」のように、ノリの良さが求められる曲では、ホールの格調の高さに気押されたか、学校の体育館などで生徒の前で歌っている時に比べるとやや客席を巻き込む迫力という点で、特にソロの歌手がやや緊張気味だったのが惜しまれる。
しかし、第二部に入って武満徹の「混声合唱の『うた』より」では静けさと大きなうねりが交互に交錯して音の波が寄せては引いていくようで心地よかった。中でも谷川俊太郎の「恋のかくれんぼ」ではその詩の面白さも充分に味わえる歌唱であった。同じく谷川俊太郎作詞の「死んだ男の残したものは」ではライナーノーツによってこの曲が安保闘争の反安保集会のために作曲されたことを初めて知ったのだが、不思議な詩の背景が分かって興味深かった。
最後の林光の「五つの童画」は高田敏子の詩が先に出来ていてそれにイメージを合わせた作曲をしたものとのことだが、やはり童心に帰って自然の中を飛び回るような詩に見事にあった曲である。それを東混は自家薬籠中のものとして、山田和樹の指揮棒の思うがままに自由に飛翔していた。
全体を通してアンサンブルピアニストの前田勝則の演奏も東混とヤマカズのアンサンブルを絶妙なバランスで支えていたことは特筆に値しよう。
終演後、満面の笑みをたたえた田中信昭氏がヤマカズに「オメデトウ」を言いに楽屋口から入って行ったので、その後をついて行ったが、驚いたことに舞台のそでにステージから引き揚げてまだ1分もたたないうちに缶ビールで全員が乾杯していたのだ。それも飛びっきりの笑顔で。
まさに東混は自分達と音楽を作ってきたヤマカズの大指揮者へのデビューに立ち会ってこれ以上の幸せがないという雰囲気で今、ノリにのって光り輝いている。
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by tritonmonitor | 2010-04-27 18:13 | TAN's Amici コンサート
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