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NPOトリトン・アーツ・ネットワークの活動レポートです。詳細はhttp://www.triton-arts.net
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2007年3月25日(日)育児支援コンサート子どもを連れてクラシックコンサート

前半:ねこ組スタジオ/後半:1F-10-5番 佐々木久枝(会社員・華道教授/中央区在勤)

この日は朝から雨風が強く、前夜は傘が吹き折られそうになったのもあってお客様は大丈夫だろうかと思いつつ準備に入りました。私の入ったスタジオはいわば御近所の4-5才の子供達。事前に知らされた人数より参加者が増えており、一体どうなるのかと思いました(笑)。さて、スタジオに加わって下さったのはフルートコーナーで、実演は佐久間さんとお弟子さん男女お二人でした。リハーサルでも男性のお弟子さんの軽快なトークを聞かせていただき、我々サポーター達も大うけ。また恒例の”楽器解体”では普段ステージやテレビで見かける楽器があっという間にケースに入る大きさになり、はるか昔にリコーダーを習った身にとっては非常に懐かしいものでした。

さていよいよ開場してスタジオも受け入れ開始。猫のイラストの描かれた水色のカードを首に下げていつもよりちょっとおめかしした子供達が次々とスタジオに入ってきました。尚、今回は後述の全体コンサートで使用するおはなし本に登場するキャラクター毎に色分けカードが用意されました。他には黄色カードのあひる組、ピンク色カードのりす組、緑色カードのかぼちゃ組。それぞれファゴット・オーボエ・ホルンの演奏家がスタジオ参加下さいました。全体開演までの約30分間は私達サポーターもフル回転。折り紙でいろいろと折りながら絵の描かれた模造紙に次々と貼っていきましたが、どの模造紙ゾーンも満員御礼!!皆はいろいろな折り紙の折り方を知っていて、お家や小鳥、チューリップ等を次々と折っては糊をつけて!!と私に差し出してきました。私も犬やトトロ(?)を折って一緒に貼ってみましたが、子供達の折り上がりの方が上手だったかもしれません(笑)。
友人との話題にもよく出るのですが、このくらいの年齢から指先が細かく動くと楽器を始めるにもちょうどよいのだろうなとも改めて思いました。さっきお家を折ってくれた女の子は前日ピアノの発表会で2曲弾いたんだと報告してくれましたっけ。フルートは皆初めて!!とちょうど遠足の前夜のようにはしゃいでいました。

さて、スタジオ開始となり、魔笛のパパゲーノのアリアから。佐久間さんと女性のお弟子さんが二重奏している中で男性のお弟子さんがパパゲーノよろしく吹きつつ登場。このお弟子さんの話術はさすがで、リハーサル以上にテンションが上がっておりました。最低音から最高音まで一気に吹いていく中で能管を思わせる甲高い音に子供達はウワーっと大騒ぎ!!勿論これは予定内の展開でしたが、更にコップ等の小道具で楽器の仕組みを分かりやすく説明するあたりでも大喜び。またカルメン抜粋の演奏では子供達も実はよく聴いた事があるようで、演奏後には口々にこれ知ってる、知ってる!!と叫んでいました。途中クーラウのトリオ直前で何人かの子供達とお手洗いに走る場面もありましたが、受付サポーターさん達の協力もいただき無事に演奏中に戻る事が出来ました。今回は前回までの反省をふまえ、親御さんのお迎え時にスタジオ内に順次入っていただいた事もあって大きな混乱なく引き合わせる事が出来ました。片付けをお手伝い後、私がホールへ行きましたが、本日満員御礼のカフェ前ではさっきまで一緒に遊んだ子供達が親御さんにスタジオの報告をしている光景があちらこちらで見かけられました。今回はホール内は勿論、スタジオお迎えの際にもお父様の姿が多く見られましたが、共通の楽しみを分かち合って一日を過ごすというスタイルが日本でも徐々ながら出てきつつあるのでしょうか。

第2部「みんな一緒のコンサート」ではまずイベールの3つの小品から。第1曲は軽快なリズムが前面に出ており、第2曲では佐久間さんのフルートがグイグイ音楽を推し進めていく印象で、クラリネットの高橋さんが伸びやかに重なって、音色の重なりには子供達でなくとも聴き入りました。第3曲はオーボエの広田さんの艶やかさとフルートとの絡みがコミカルに展開していき、周りの子供達も身を乗り出さんばかりに聴き入っていました。
続いて音楽と絵本「かぼちゃスープ」(ヘレン・クーパー作・せなあいこ訳)が披露されました。春色を思わせるパステルグリーン調の衣装で登場した山下千景さんの表情豊かでリズミカルな朗読は親御さんも熱心に聞いておられたようです。ピアニスト仲道さんとの共演コンサートの御経験もあるので、音と言葉とで織り上げていくステージを堪能出来ました。選曲もテュイレからリゲティまで変化にとんだ構成で、物語の展開にはまっていたと思います。

第2部終了後はすぐにロビーへ。ねこ組メンバーとさっきスタジオで作った折り紙模造紙を掲げながらお客様をお見送りしました。程なくホールを出てきた同じ色のカードを下げた子供達が模造紙に駆け寄って自分の折った折り紙を親御さんに指差して見せていましたが、親御さんも我が子の力作に驚くやら喜ぶやらしつつ我々サポーターに様子を聞いてきました。また来るね!!と手を振って声かけてきた子供達にとって、この一日がもっと音楽を好きになるきっかけとなりますように。
by tritonmonitor | 2007-03-26 17:31 | ライフサイクルコンサート
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