NPOトリトン・アーツ・ネットワークの活動レポートです。詳細はhttp://www.triton-arts.net
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12月13日(水)ボロメーオ・ストリング・クァルテット

【報告:齋藤健治/月島在住・編集者/1階10列22番より報告】

「バロン・ヴィッタ」。故シモン・ゴールドベルク氏が所有し,没後はワシントンD.C.のスミソニアン博物館に展示されていたというこの名器。それがこの秋の富山「こしのくに音楽祭」開催に向け,愛弟子ニコラス・キッチン氏に託された(http://www.koshinokuniongakusai.com/baron/index.htmlなど参照)。その音をここ東京・湾岸地区でも聴くことができる――。そんな期待をこめてホールに向かった。ずいぶん長い間TANモニターを務めてきたが,このような動機で手を挙げたのは初めてのことである。

とはいえ,ボロメーオSQを聴くこと自体が初めてのことでもあった。2002年6月5日以来,本日が5回目の登場だからチャンスはいくらでもあったのになと思いながらも,「バロン・ヴィッタ」が彼らのサウンドを聴く機会を与えてくれた。ホールに入ればいつもながらの平静な雰囲気。名器登場でも特に変わった様子はなく,TAN職員・サポーター諸氏が普段通りに歩いている。席に座りあたりを見渡せば,聴衆の入りは1階席が5分の2ほどのよう。

曲は前半2曲・後半1曲。ゴリホフ「テネブレ」で本日のプログラムは始まった。ヴィオラとチェロの緩やかな響きが透明感と安らぎを形作りながら,ニコラス氏弾く「バロン・ヴィッタ」を初めて聴く。豊かだ。細かに心を震わせていくといったものではなく,大きな手で気持ちを捉え,その状態を持続させ,揺さぶり,遠い高まりへと運んでくれる。たとえばドストエフスキーを読んだ後,自分の立ち位置がこれまでとは違う次元にいるような気分にならないだろうか。そんな力強さを覚えたのである。

しかしながら,そもそもボロメーオSQに接したことがなかったので,このサウンドが彼らの表現に内在しているものなのか,「バロン・ヴィッタ」が秘めているものなのか,あるいはこの両者が融合することによって引き出された響きなのか等々と頭をめぐらすことになる。はて,正解はどうなのだろう。否,正解なぞはなから求めないほうがよい。いま味わうべきことは「バロン・ヴィッタ」がそこにあるということ,目の前でボロメーオSQが弾いているということ,ホールが響かせ,それを聴衆が受けとめているということ,それらを感じとることが,この時間を一層豊かにしてくる――このようにしてコンサートは心を自由に拓いていく。

シェーンベルク「弦楽四重奏曲第4番op.37」の後の休憩の間はサポーター/モニターとして大活躍されているA氏がやって来て,「実はちょっとおもしろいことをサポーター仲間と考えているんですよ」と話す。なんだろうと考えながら再び席につくと後半はベートーヴェン「弦楽四重奏曲第16番ヘ長調op.135」。なんと生き生きとし爽快さと躍動感にあふれた演奏だろう。そして「魅せる」。それはアンコール「ラズモフスキー第2番」第4楽章で一層膨れ上がれ,ステージは,大きく,揺れる。四脚のイスと譜面台しかない簡素な舞台にもかかわらず,そこに描き出されるはカラフルな色彩とたわわに実った田園の風景。そんな錯覚を,覚える。観客はそして,「ブラヴォー!」と強く応える。

終演後は先の「おもしろいこと」を聞くために,朝潮運河にかかる晴月橋近くの居酒屋でサポーターの方々と集う。お顔に見覚えがあるものの言葉を交わすのは,A氏以外は初めての方ばかりだ。終電が近づき,BさんとCさんは慌てて帰途につかれたためか荷物を忘れていった。それを預かるDさん。聞くと,古くからの知り合いではなく,TANのサポーターを始めてからのつきあいであるという。この,信頼ある人と人とのつながり。それは「音楽」が引き寄せた,人と人とのつながりである。

そして私がその席に居合わせることができたのは,紛れもなく「バロン・ヴィッタ」を聴きたいということから始まったのだ。
古く3世紀も前のクレモナで生まれ,いくつかの戦争を切り抜け,この春まではアメリカの博物館で眠り,21世紀に愛弟子の手で奏でられるようになったこの名器。それが東京・湾岸でも人を呼ぶ。「ゴールドベルク氏はこのつながりを彼岸からどのように眺めているんだろう」。サポーター諸氏と再会を約した後,夜の空を眺めて,そう思った。
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by tritonmonitor | 2006-12-21 19:34 | SQWシリーズ

2006年11月22日(水)ロビーコンサート第27回

報告:小林美恵子(TANサポーター)                             

プログラム ベートーヴェン:チェロソナタ第5番ニ長調 作品102—2
        リスト:エレジー 第1番 S130、エレジー 第2番 S131
出演 藤原真理(チェロ)、丸山 滋 (ピアノ)

 気持よく晴れた晩秋の日のランチタイム、すっかりお馴染みとなった藤原真理さんの出演とあって、開場時間にはもう多くの人が列を作って待ち兼ねる。開演の頃には104の座席は満席、立ち見もざっと見た処30人以上で、会場はわくわくとした期待の雰囲気に満ちている。

 演奏が始まり、チェロのやわらかな音が会場のすみずみまで響いた。以前初めてこのロビーコンサートを訪れた時演奏を聴く前には、チェロのエンドピンの先端が埋まってしまうようなふかふかしたロビーの絨毯に、どんな響きになるのかと思ったものだったが、それは杞憂だった。ガラスの窓や石の壁面が反響版の役割を果たしているのか、とても良い響き。青空を臨める大きな窓は視覚の上でも気持が良い。

 藤原さんもプログラムにコメントを寄せているが、ベートーヴェンのチェロソナタのロマンティックなことは想像以上であった。ピアノもロマン派のような華麗な音でしっかりと主張し、両者の対話が心地よい。会話があるからこそ、時にチェロの音だけになった時には、モノローグを聴いているように余計に心に響いてくる。

 リストはエレジーとはいいながらも、あまり悲愴感もない美しい曲。小鳥のさえずりのようなピアノのトレモロに乗せて、チェロの美しいメロディーが上空を飛んでいるかのようであった。

 シンプルな黒の衣装で、真摯に音楽に向き合う藤原さんの美しい横顔に胸が熱くなった。曲の最後の音の余韻が消えてにっこりなさる時は、拍手をする我々聴衆も演奏者と心が通いあったような気がする嬉しい瞬間である。今日もそんな幸福感を覚えるコンサートだった。

 会場にはバギーも3、4台来場していた。開演前には泣いていた赤ちゃんも演奏中にふと見るとすやすやと眠っている。セロ弾きのゴーシュの処にお母さんねずみが病気の子ねずみを連れてきて治ったように、チェロの振動が心地よかったのだろうか。

 藤原さんの『エレジーはあと2曲あります。また来年・・』とのコメントに、パッと嬉しそうな表情になったお客さま方であった。
                            
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by tritonmonitor | 2006-12-07 15:51

2006 年12月3日 ふたりでコンサートⅢ~オペラの楽しみ~

【報告:齋藤健治/月島在住・編集者/2階C1列14番より報告】

家田紀子さんが歌う。
ブレーン作「あなたに素敵なクリスマスを」。
舞台を歩きながら,繊細なソプラノで。

原題は「Have yourself a merry little Chirstmas」。この曲が一躍有名になったのは,映画『若草の頃』(1944)でジュディ・ガーランドが歌ってからだ。

本日のプログラムはこのような映画音楽も含め,オペラ,オペレッタ,ミュージカル,歌曲など,長く親しまれてきた「歌」で構成された。舞台に登場するのは,家田さんほか,ソプラノ・小林厚子さん,テノール・中鉢聡さん,バリトン・牧野正人さん。伴奏はピアノ・藤原藍子さん。

チケットは完売だそうである。
“夫婦ふたりで音楽を聴くことで昔に戻り,これからの時間を楽しむきっかになる”ことを趣旨とし,今回で3回目を迎えた「ふたりでコンサート」,好評だ。
例年3月に行われている「育児支援コンサート」もソールド・アウトの年が続いている。
人の一生の節目ごとにふさわしい音楽を届けていく〈ライフサイクルコンサート〉はTANの活動の大きな柱の一つとして挙げられるが,その取組みは好意をもって迎えられていることが窺い知れよう。

* * *

“夫婦ふたりで”といっても,会場は女性二人組や,子ども連れの姿も見ることができた。たとえば,ネイビーブルーに金バッジのブレザーでおめかしをした2人の男の子,その小さな手を引きながらホールに入ってきたカップルは,なごやかな面持ちで席に座った。

* * *

第1部は,ロッシーニ,ヴェルディ,プッチーニと並んだ。ステージには応接セットが並べられ,背面スクリーンには,淑女にワインを恭しく差し出す紳士のイラストを模した,本日のリーフレットが映し出されている。
1曲目は「私は町の何でも屋」。ピアノによるイントロの後,ホールがパッと明るくなった。舞台に向かって1階席左扉から登場してきたのは牧野さん。町の人気者フィガロは,愉しげなバリトンのトーンだ。
2曲目は《椿姫》から「天使のように清らかな娘よ」。加わるはソプラノの小林さん。二人のハーモニーが溶け合う。
3曲めは,いよいよテナー。中鉢さんが歌う《トスカ》の第1幕より「妙なる調和」。4曲め「愛の二重奏」で寄り添うソプラノは家田さん。甘ったるいところのないキッカリとした歌声。
5・6曲目は同歌劇第2幕より「ひとり寂しい夕食は」「歌に生き恋に生き」。牧野さんは悪役スカルピアを体いっぱいで扮し,家田さんのトスカは絶望からかすかな希望への歌声を奏でる。
第1部を締めくくるは中鉢さんの「星は光りぬ」。短い歌ながらも,ほとばしる情熱を理性的に抑えた好演。
藤原さんの,抑制を効かせたバッキングも,いい。

* * *

おやおや,さきほど見かけたブレザーの子どもたちは,ぐっすり寝てしまったようだ。
でも,そのお父さん・お母さんは,“ふたりの世界”に浸っているよう。とても静かだけれども,やさしげな様子。

* * *

第2部は《オペラ座の怪人》の「All I ask of you」や,ドボルザーク「我が母の教え給いし歌」,レハール《微笑みの国》より「君こそわが心」など,豊かなメロディのラッシュ。
その中で,家田さんが唄う,映画音楽の一曲,「Have yourself a merry little Chirstmas」。

もしかするとこの曲,今の日本では,山下達郎の1993年作品『Season's Greetings』(AMCM-4180)の中に収められたヴァージョンが有名かもしれない(このヴァージョンは数年前までクリスマス時期にTVコマーシャルで流れていた,という意味において)。

1993年発表のCDだから,もう10年以上も前になるが,初めて聴いたとき,「なぜか懐かしい」。
その懐かしさはどこに去来するのかと振り返ると,それは「家」である。

* * *

まだ日本が昭和だったころ,小さな町にも映画館は,あった。小さな町に住んで,オペラを聴く機会がどれだけ整えられていたかは調べなければ分からないが,少なくとも映画館は,あった。

記憶にあるのは,晩,家族で映画館にゆっくりと歩いていく風景だ。
どんな映画だったかは,まったく覚えていない。もちろん,そこに,どんな「音楽」が流れていたかも。

* * *

もし,まだ,古いレコードが家にあるのならば,もう一度,手に取ってみてもいいかもしれない。オール天然色の化粧箱。そこに収められているのは,10枚組の選曲集だ。でお,四隅はボロボロかもしれない。もしかすると,レコードの盤面は傷がついているかもしれない。カビが生えているかもしれない。が,ていねいにぬぐってみよう。そのサウンドが微かに,記憶に残ってはいないだろうか。

そんなことを,家田さんの「Have yourself a merry little Chirstmas」が揺り起こす。私は,いつ,“誰が隣”にいて,この曲を(本当は)初めて聴いたのだろうか……。それは母の,父の,膝の上だっただろうか……。

また思う。この映画音楽の「歌」を遡っていけば,ロッシーニ,ヴェルディ,プッチーニにたどり着くのではないだろうか……。それは,総合芸術としてのオペラ,オペレッタ,ミュージカル,映画を支える「歌」であり,またその「歌」なくしては,総合芸術は後世に残らないのだから。
こうして,20世紀の音楽が揺さぶった記憶は,19世紀の《セビリャの理髪師》の豊かさを発見していく。

* * *

ブレザーの男の子は,まだ,ぐっすり寝ている。
でも,それでいいのだ。
今日は“お父さん・お母さん”のためのコンサート,なのだから。
でも,いつかは,あなたたちも,お父さん・お母さんの世代となり,「なぜか懐かしい」と思わんことを。そう,願う。
だから〈ライフサイクルコンサート〉は21世紀に必要なのだ。
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by tritonmonitor | 2006-12-07 15:32 | ライフサイクルコンサート

2006年12月3日(日):ふたりでコンサートIII~オペラの楽しみ~

【報告:佐々木久枝(中央区勤務) 2FL1-17】

この秋はいつになく「歌もの」を聴いているのですが、その中でもこの日は特別なものになりました。と申すのも、誕生日を迎えた家族を初めてホールに招待したからなのですが、勝どき駅からいつものようにホールに向かう道すがら御夫婦とおぼしきお二人連れが普段より多く見受けられたのも印象的でした。勿論普段のコンサートでも御夫婦連れ等カップルも多く見かけますが、この日の入り口にはややはにかみながら入って来られるお客様が多く、それがまた新鮮な雰囲気でした。
前半は著名オペラからのハイライト集。ナヴィゲーターも務める牧野さんが軽やかにフィガロを歌いながら客席に登場。最初は驚いた様子のお客様も牧野さんならではのユーモアたっぷりのトークで大笑いしてすっかりリラックスしていました。私自身は牧野さんは藤原歌劇団の公演や、つのだたかしさんとの共演ステージで歌い口や素晴らしい解釈に魅了されていますが、この日は更にトーク名人というまたひと味違う面も見せていただきました・・・・職場にこのような上司がいたら人気出そうです(笑)。続く「椿姫」や「トスカ」の楽曲解説でも自らを”おやじ”キャラクターと称しつつ聴き手がスッと入りやすいように紹介しており、また実際の舞台のこぼれ話を交えて爆笑、また爆笑とステージを盛り立てていました。背面スクリーンには藤原歌劇団の公演ショットが映し出され、是非”フル”実演にもと熱心に紹介されましたが、今年は藤原オペラ鑑賞をちょっとお休み(?)していたのでまた再開しようかと思いました。「星は光りぬ」は学生時代に合唱団の先輩と仲間内のコンサートで共演時に弾いた事があり、ちょっと懐かしい思いで聴きました。
後半はミュージカルやオペレッタの名曲集がプログラミングされていました。シナトラヴァージョンで歌われたブレーン「あなたに素敵なクリスマスを」のピアノが印象的で、今度密かに弾き語りの練習の参考にしようかと思った程です。ドヴォルザークの1曲もまた学生時代に伴奏した思い出があり、この日は私自身にとってもいろいろ思い出されるひとときとなりました。グリーグの1曲はドイツ語テクストでしたが、カレーラスのカタルーニャ語版を愛聴している私には牧野さんの柔らかな声もまた魅力的に感じられました。またラミレス「アルフォンシーナと海」も切々とした歌い口ですっかり打たれました。「つばめ」の1曲もキャンディードのナンバーを思わせる広い音域を自在に操るテクニックが見事でしたし、レハールの一連のナンバーでも各歌手の演唱ぶりにすっかり引き込まれていきました。
アンコールのホワイトクリスマスでは2人のソプラノの巧みな重唱を男声がそっと包み込む素敵なアンサンブルを聴かせ、お客様も満喫された様子でした。公演後のエスカレーターでもそれぞれの”ふたり”が語らうほのぼのとした雰囲気に満ちており、この方達もまた時を重ねていくのだろうなと感じ入った次第です。
さて、今回同じく演奏を聴いた私の家族とは演奏会後にもんじゃ焼きを囲みつつ報告し合ったのですが、歌はもとより牧野さんと家田さんのトークに魅了されたそうです。また機会があれば招待したいと思います。
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by tritonmonitor | 2006-12-04 04:24 | ライフサイクルコンサート

11月18日 18:00開演 日本音楽集団 呑気布袋

【報告:井出春夫/会社員 /2階C3列4番】

 11月のサポータ募集を見たとき、募集の時間がいつになく長い公演が目に付いた。どうして?と思ったが、とりあえずサポータ登録した。その後、昼、夜の2公演で何やらとても面白いものであることを聞き、サポータながらちょっとドキドキした。当日、昼はサポータをさせていただき、夜はモニターをさせていただくことになった。昼、夜とも多くのお客さんがいらして下さりとても嬉しく感じた。

 合唱団は、ステージと2階に配置されているのは、このホールでは、珍しいことではないか。
このような、配置はオーケストラ編成が大きく、合唱団が必要なときの奥の手であろう。

 最初の曲が始まる。和楽器のきれいな響きがホールいっぱいに響く。それは、ソロの楽器の音であったり、アンサンブルであったりしたが、私は、最初の曲に出てきた尺八と笛のデュオの美しさに聞き惚れた。

 次に、力強い合唱。初めて聞かせて頂く合唱団だが、うまいのである。普通、オペラなどで聞く合唱はそれほど揃わないが、かなり揃っている。それと、これはこの劇の中で歌われたソロの方にも共通したことであったが、日本語の言葉がよく聞き取ることが出来た。

 呑気布袋と山椒半左の話がとてもテンポがよく面白い。音楽の中にも、みんなが知っている宝塚歌劇の有名な「すみれの花咲く頃」等がでてきたりして、会場全体が和やかな雰囲気になったりした。

 休憩後の「春駒」の合唱を合唱団は、暗譜で歌った。どうして?思った。この部分何か特別なメッセージがあるのかどうかはわからない。でも、そんなこと、どうでもいいや。

 この和楽劇にでてくる2人のおしゃべりが最後まで愉しくて、歌があって、音楽もよくて、どことなくあたたかい。またききたいし、このような作品の新作初演を楽しみにしていたい。
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by tritonmonitor | 2006-12-03 18:41 | TAN's Amici コンサート