NPOトリトン・アーツ・ネットワークの活動レポートです。詳細はhttp://www.triton-arts.net
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3月30日 育児支援コンサートのモニターレポートを書いて頂いたモニターさんのプロフィールです。

中野 英水(なかの ひでみ)さんのプロフィール

本業:東京都公立中学校社会科教諭、副業:アマチュア指揮者。指揮法、合奏法を足立正明氏に師事する。帝京大学室内管弦楽団(現:帝京大学交響楽団)の創設に参加、初代指揮者としてバッハ、モーツァルト、ハイドン、シューベルト等の作品を指揮する。また足立ギター室内合奏団副指揮者や東京都立忠生高校吹奏楽部、東京都立武蔵丘高校吹奏楽部、練馬区立豊玉中学校吹奏楽部の指揮者、私立西武学園文理中学校CAギターアンサンブルの講師を務める。現在、府中市立府中第五中学校ウインドアンサンブル部指揮者。

***
我妻 直枝(あがつま なおえ)さんのプロフィール

大学でアートマネジメントを学んでおり、去年の夏よりサポーターとしてTANの活動に参加しています。以前からアウトリーチに興味があったため、TANの行なう活動からは学ぶ事が多く
、たくさんの刺激をいただいています。今後も、自分の勉強・研究と平行してTANの活動に参加し、また時にはお客さんとして関わっていきたいと思います。

***
岡野 惠子(おかの けいこ)さんのプロフィール

絵本制作、博物館解説員として活躍されています。育児支援コンサートではTANサポーターとして音楽スタジオでご活躍されています。
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by tritonmonitor | 2008-04-10 18:51 | TANモニタープロフィール

3月30日 育児支援コンサート 

《 2008.3.30 育児支援コンサート第2部 みんな一緒のコンサート バス・ファイブのステージ 》
                   

 【報告:岡野 惠子(1階11列20番・TANサポーター)】 
 

 トリトン・アーツ・ネットワークに関わるすべての方の音楽に対する情熱と豊かな人間性にひかれて、本日も埼玉から参加させていただきました。到着後、プログラムを開くと《音楽という芸術の特質の中で一番重要な要素は、「思い浮かべる力を刺激する」ではないか》というディレクターの冒頭文に、まず共感いたしました。なぜなら私自身、人にとって最も大切な力はイメージ力である、という信条があるからです。この育児支援コンサートは絵本の映像を観ながらいきた言葉を読み聞かせてもらい、更に事前に楽器のしくみを体得して絵本の内容にそったすばらしい生の演奏を聞ける。人の豊かなイメージ力を高める五感を刺激して、心に感動を響かせる貴重な機会といえます。

 そんな心地よいメッセージに心を温め、かめスタジオ(5歳児)へ向かいました。本日は、雨。お子様連れの参加は大変であるにも関わら、ず親子共々喜んで参加されている様子が伺えました。

 15時になると、子どものための音楽スタジオ開始です。テューバの演奏者の方が、金管楽器を吹く時の唇の振動により、音が出るしくみを楽しい体験を交えて導いてくださいました。マウスピースから息を吹きかけ、長いホースを振動させると、ホースの先に付けたジョーゴから大きな音が出る。という1番目の活動は、子どもたち全員がそのホースに触れて「わーっ!ホースが動いてる!」と大発見。2番目は、楽器の大きさが違う、と出る音の大きさも違うという活動です。一升瓶と小瓶の空き瓶に息を吹きかけて、音の差を聞き分けます。「出来た!」「もっとやりたい!」歓喜の声が上がり、子どもたちの金管楽器への興味関心が高まり、第2部への導入は大成功です。

 第2部の始まりを元気よく伝えてくれたのは、ロッシーニのオペラ「ウィリアム・テル」序曲です。耳慣れた楽曲に、小躍りしている子どもたちの姿がみられます。チータムのブラス・メナジェリーで、はやる心を落ち着かせながら、いよいよ子どもたちの大好きな絵本「おふろだいすき」の映像をもとに、朗読とピアノと金管五重奏21曲のコラボレーションの始まりです。

 会場は、約100名以上の5、6歳児で占められています。子どものための音楽スタジオでは、年長児の特性である何でもやろうという呼びかけに直ぐに答え、意欲的であり、活動を自主的に進めていく積極性がみられました。反面、興味が無いものに対して、先生の指示や大人の干渉をさけようとする傾向もあります。

 今回の絵本は、お風呂の中で出会う動物達の淡いファンタジーの世界が表現されたものです。ややもすると単調に終わってしまう作品を音で表現されるのは、大変難しいことです。しかし、優しい絵本の映像に以前から添えられていたかのようなピアノと金管五重奏の抑揚のある演奏に、感情を込めた朗読の流れの中で、親子が身を投じながら鑑賞されていました。

 閉会後、鳴り止まない拍手と「毎年来ていますが、昨年より明るい感じで、親子共々絵本の世界へ引き込まれました」という感想をいただき、親子の心に残されたイメージが、かけがえのない想い出に変わる事の尊さを痛感いたしました。
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by tritonmonitor | 2008-04-10 10:34 | ライフサイクルコンサート

3月30日 育児支援コンサート


【報告:我妻直枝さん(オットセイ組 リーダー・TANサポーター・大学生】

 私が、育児支援コンサートの音楽スタジオで参加した「オットセイ組」は、バズ・ファイヴのトロンボーン奏者、加藤さんが担当でした。音楽体験が始まる前から、約30人の4、5歳の子ども達で、リハーサル室はとても賑やかでした。

 あっという間に開始時間になり、ピアニストの城さんがピアノを弾き始めると、それまで折り紙や紙ヒコーキに夢中だった子ども達が、次第に視線をピアノに移し始めました。そこへ、軽快に『笑うトロンボーン』を吹きながら加藤さんが登場。子ども達は、突然部屋に入ってきた、伸び縮みする不思議な楽器を吹くお兄さんに、驚いた様子でした。加藤さんは、途中でスライド管をはずしてみせるパフォーマンスを交え、子ども達の間を動きながら演奏し、注目を集めていました。最初はポカーンと見ている子ども達も、だんだんと手拍子を合わせていき、曲が終わると拍手が沸き起こりました。
 
 加藤さんが子ども達に挨拶をし、トロンボーンの説明に入ると、じっと楽器を見つめ真剣に話を聞く子や、加藤さんの問い掛けに積極的に答える子など、子ども達の様子は様々でした。「トロンボーンの特徴の一つは、スライドを使って音を出すことです」といった話の後に続き、フィルモア作曲の『ラサス・トロンボーン』の演奏へと移りました。この曲は見た目も楽しめる、見せ所満載の一曲でした。スライドによって次々と音が変わっていくのを、興味深そうに聴いている子ども達が印象的でした。

 そして次に、「実際に音の出る仕組みを体感してみよう」という事で、ホースと漏斗で作った楽器を体験しました。6班に別れて、それぞれサポーターが子ども達のお手伝いをしました。すぐ音が出る子とそうでない子が居り、なかなか苦戦していたようにも感じられましたが、最終的にはほとんどの子が満足そうに音を出していたと思います。ホースを伝わって音の震動が感じられると、子ども達は嬉しそうにはしゃいでいました。

 音を出せたら次は皆で合わせてみよう、という事で『幸せなら手をたたこう』の音楽に合わせて合奏しました。班ごとでまとまってもらい、交代で楽器を回していき、曲中で本来手を叩く箇所で吹く、という流れで行ないました。この時とても印象に残ったのは、それまで恥ずかしそうにしていて楽器を吹きたがらなかった子が、「最後に吹いてみたい子!」という加藤さんの呼び掛けで手を挙げた事でした。ほんの短い時間でしたが、身近に音楽を感じられる環境の中で、たくさんの同年代の子ども達と一緒に居る事で、この子の気持ちに何らかの変化が現れた事が、とても貴重な事だと感じました。

 時間にしてたった30分という短い間でしたが、とても内容の濃い、実りの多い30分だったと思います。最初は緊張して打ち解けられなかった子も、最後にはみんな笑顔でお母さんの元へ戻って行ったのが、とても微笑ましく感じました。またこのような機会には、是非参加したいと思いました。
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by tritonmonitor | 2008-04-10 10:32 | ライフサイクルコンサート

3月30日 育児支援コンサート

【報告:中野 英水(1階11列19番)】

(第1部)


 あいにくの空模様、少し肌寒い日曜日の午後、ホールの雰囲気が少し違う。普段のクラシックコンサートだと年配の方が多いが、今日は若い夫婦と小さな子ども達の元気な声がエントランスに響く。開場の時間になり、ホールに入るとサポーターの明るい笑顔が観客を出迎える。私も明るい気持ちでホールに入った。いよいよ開演、客席の明かりが落とされると、観客の視線がホールに集中する。第1部第1曲、ラヴェル作曲のハバネラ形式の小品は神秘的な響き。ラヴェルらしい和音とともにゆっくりとしたテンポでハバネラのリズムがピアノによって刻まれる中、トランペットのハイトーンがホールいっぱいに響いた。観客もこの響きの中で少し緊張気味である。

 トランペットの小川聡さんとピアノの中川賢一さんによるハバネラの解説が終わると2曲目のチャイコフスキー作曲、白鳥の湖よりナポリターナが始まる。ダイナミックなピアノの伴奏に続いて勢いよく響くトランペット。細かな技巧が見事に決まった。

 ここでトランペットはしばしの休憩。ステージには中川さんの解説の声が響いた。アラベスクとはアラビア風を意味し、唐草文様などのような飾り模様が複雑に絡み合うイメージ、月の光は夕闇の湖面に月が映る幻想的な情景を音にしたもの。風が吹いて湖面が揺らめいたさまで目をつぶって聴いてみてと中川氏が話す。演奏は極めて感情のこもった演奏であった。解説を聞いているのでその情景がリアルに浮かぶ。音と音の間を十分に大切にした演奏。淡い印象派の表情がとてもよく現れている演奏であった。静寂の作り方がとても上手。とてもいい時間を過ごすことができた。

 第一部最後の曲はブラント作曲のコンサートピース(演奏会用小品)第2番。ここで再びトランペットの小川さんが登場。ブラントはパリ音楽院の教授でこの作品は自らが演奏するために作曲したとの解説。爽やかな流れるフレーズ、親しみやすいメロディー、そしてその中にきらりと光るテクニック。真剣に聞き入る観客。子ども達の体が自然に動く。力強いピアノのアタックに後押しされて、気持ちのいいアクセントが続いてエンディング。盛大な拍手がホールを包み、第1部は終演。

 休憩中は演奏を振り返る観客の声。どの言葉もはずんだ口調である。30分と短いプログラムではあったが観客の心には確実に届いていたであろう、「クラシックの安らぎ」が。素晴らしい、心地よい30分であった。

(第2部)
 客席に小さな今日の主役たちが入ってきた。客席の雰囲気が一転する。明るく元気な雰囲気。子ども達の影響力の大きさを強く感じる。

 ステージに五色の衣装に包まれた奏者たちが現れると、いっせいに大きな拍手。そして期待の視線がステージに向けられる。そして、その期待に大きくこたえるかのごとくの厚みをもったブラスの和音がホールいっぱいに響いた。第1曲目はロッシーニ作曲の「ウィリアム・テル」序曲。子ども達が身を乗り出してステージに見入る。金管五重奏団「Buzz Five」のBuzz(バズ)とは、金管楽器を鳴らす仕組みである唇の振動(バズィング)からとったとのこと。金管楽器はこのバズィングで鳴らす楽器の仲間で、フルートやサックスは金属でできていてもバズィングで鳴らす楽器ではないから木管楽器に分類されるといった、金管楽器と木管楽器の分類や構造の違いなどの話も分かりやすい言葉の説明で子どもたちも少し学習。

 第2曲のチータム作曲「ブラス・メナジェリー」第1楽章は、「金管楽器の動物園」を意味する。金管五重奏のために作曲された珍しい作品。それだけあって各楽器のいいところが目白押し。それぞれの楽器の個性を十分に発揮させた曲。しっかりした息に支えられたトーン、そして細かなリズムを巧みに合わせるアンサンブル技術。金管アンサンブルのよさが光った演目であった。

 さて、いよいよ本日のメインである音楽と絵本「おふろだいすき」が始まった。舞台後方のスクリーンに映像が映ると、子ども達の興奮は最頂点に。映像がスクリーンに映ったときから「わぁっ~」という雰囲気が会場内に満ちる。「わくわく、どきどき」、そんな表現がぴったりな会場の雰囲気だ。サティ作曲のジュ・トゥ・ヴがテーマソングとなり、楽しげな雰囲気を盛り上げる。大森智子さんの朗読が素晴らしい。それぞれの登場人物(登場動物)のキャラクターをいろいろな高さの声とテンポで作り上げた。オットセイがシャボン玉を膨らますシーン。どんどん膨らむシャボン玉の映像に子ども達はもう興奮。ついつい声が出てしまう。トランペットとトロンボーンによるシャボン玉が割れる音にびっくり。子ども達は音楽と映像と朗読が作り出す世界にどんどんのめり込む。クジラの口調に笑い声。一番盛り上がっていたのはシャボン玉の場面やクジラが登場した 場面であった。「星条旗よ永遠なれ」の音楽に乗って体を揺らす子ども達。音楽と絵本もいよいよエンディング。ジムノペディのBGMに気持ちが落ち着く。そして再びジュ・トゥ・ヴのテーマソングにより心温まるクライマックス。大人も子どもも一緒に楽しめるひと時であった。終演後はあふれんばかりの笑顔があちこちに。「また、来よう。」という家族の声がとても印象的であった。音、映像、物語が織り成すハーモニーがここまで人を引きつけ、感動させようとは!改めてこの素晴らしい企画に感激。

 配られたプログラムの冒頭に「今日の育児支援コンサートはゆとりのない育児生活の中に、音楽をじっくりと聴く時間があるといいな、という一人のお母さんの言葉から発想して始めた企画です。でも一緒に来場する小さな子ども達にも、単なる託児以上の良い時間を作ってあげたい、ということで工夫していった結果このような形になりました。」というディレクターの児玉真さんの言葉がある。このコンサートは子ども達のためのコンサートであると同時にその家族のためのコンサートでもあることを強く感じた。育児にかかわる家族にゆっくりとしたひと時を提供する、だからこそ「育児支援コンサート」なのである。子ども達の最も身近な環境を作っている家族がゆったりとした気持ちで子ども達と接する、これがいかに子ども達にとって重要なことであろうか。子どもの成長に環境はとても大きく影響する。ましてや家庭の影響ははかりしれない。この日の夜、食卓を囲みながら今日の演奏会のことを笑顔で語り合う家族が必ずやたくさんあったことだろう。素晴らしい演奏会であった。
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by tritonmonitor | 2008-04-10 10:30 | ライフサイクルコンサート