NPOトリトン・アーツ・ネットワークの活動レポートです。詳細はhttp://www.triton-arts.net
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〈クァルテット・ウィークエンド2010-2011“Festa”〉 ミロ・クァルテット 第4日

6月5日(土)14:00開演
《2人の巨人II ピアノ五重奏曲》
【報告者:今野高/団体職員/1階8列20番】

でも、そのうちに何故ドヴォルザークがトリなのか分かってきたような気がした。

地下鉄大江戸線、勝どき駅を初めて降りる。
トリトンスクエア、もう10年位前かしら、開発されて話題になった街に初めて足を踏み入れた。運河に架けられた動く歩道のあるトリトンブリッジにもびっくり。完全な御上りさんだ。だから第一生命ホールも初めて。土曜日で少し閑散としたロビーからエスカレーターでホールへ。客席数800に満たないこぢんまりとしたホール。ステージとも親和性があって雰囲気もいい。

今日はピアノ五重奏曲が2曲。ブラームスとドヴォルザーク、どちらも大好きな曲。でも演奏会で聴くのは初めてか…。プログラムの一曲目はブラームスから。日本人的感覚(?)ではブラームスがトリのような気がするけど…。

ブラームスの演奏が始まってびっくり。気迫溢れる演奏。体が躍りガッツ溢れるプレイって感じ。身体中から音楽が迸るようで、見ていて気持ちがいいし、説得力がある。最近こんな力の入った演奏にはなかなかお目にかかれない。そういえば弦楽器の4人の椅子も背もたれのないピアノ椅子、背もたれに凭れて演奏するような横着な演奏ではない。また、譜面台も低くして演奏者がよく見えるようにしている、サービス満点。

また5人の音のバランスが秀逸。セカンドヴァイオリンやヴィオラの音もしっかり前に出てきて気持ちがいい。チェロも張りのある素晴らしい響き。ピアノが入ると弦楽器の音がけされるかなぁ、なんて不安は全くの杞憂だった。
1楽章が終わったところで思わず拍手したくなる。

でも、そのうちに何故ドヴォルザークがトリなのか分かってきたような気がした。ブラームスも凄いけれど、一人一人の音が凄くきれいで(ちょっと色彩的?)、ドヴォルザークを歌う方がオハコなのかもしれない…なんて気がしてきた。きっとドヴォルザークの歌を、これでもかというくらい聴かせてくれるのだろう。

それにしても凄い気迫のブラームス。4楽章の終盤では身体中にゾクゾクっと電気が走った、こんな演奏会も久しぶり。

さて休憩をはさんで、ドヴォルザークの演奏。期待通り、まるで彼らの血が歌っているよう。幅の広い表現力で、深く心の底を抉るようなところから軽妙に駆け抜ける(疾走といった方が適切か)ところまで自由自在に聴衆の心を揺さぶってくれる。
歌がヴィオラからヴァイオリンへ、あるいはヴァイオリンからチェロへと重ね合わせるように引き継がれていく。ヴァイオリンもヴィオラもチェロもみんな歌がとてもきれい、心に沁みていく。
野原さんのピアノも凄い。どれだけ合わせる機会があったのか知らないが、彼らの世界と見事に絡んでいる。

そういえば、ドヴォルザークでファーストバイオリンが入れ替わった。ブラームスの時は山本サンディー智子さんがファーストだったのにドヴォルザークではダニエル・チンさんに交代している。プログラムではダニエル・チンさんの名前が先になっているから本来は彼がファーストなのだろうか。でも、山本さんのファーストでも全く違和感がなかったから凄い底力のあるクァルテットなんだと思う。
本当にひとつの楽章が終わるごとにブラボーと拍手したくなる演奏。

演奏が終わると心のこもった熱い拍手、やっぱりみんな大感激だったのだ。
このミロ・クァルテットのシリーズは今回が最後。もっと早く知っていればと悔やまれる。他の曲も聴いてみたかった、残念。

終演後、ホールを後にして土曜日の夕方の街に出る。折角ここまで来たのにこのまま帰るのは忍びない。次回は月島でもんじゃでも食べて帰ろうか。
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by tritonmonitor | 2010-06-05 14:00 | SQWシリーズ

〈クァルテット・ウィークエンド2010-2011“Festa”〉 ミロ・クァルテット 第3日

6月4日(金)19:00開演
《2人の巨人I シューベルト×ベートーヴェン》
【報告者:佐々木久枝/TANサポーター、華道教授/1階6列11番】

オクターブを奏でるチェロを軸として音のキャッチボールを高い集中力を保って行っており、一瞬たりともスキを見せずに弾き進めていました。

今活発な演奏を繰り広げツイッター上でも話題の面々。連日のハードスケジュールにもかかわらず熱心に舞台を務めていました。

シューベルト:弦楽四重奏曲第15番ト長調
第1楽章では澄み切った中に鋭さを込めた音色にまず惹かれました。集中力が最初から高く保たれており、小刻みな音の揺れに繊細な作曲者の心情が投影されているのが巧みに表されていました。
第2楽章では歌曲を多く成した作曲者ならではの泣き節。一転して転調した新しいテーマでは嵐の夜を思わせるフレーズが小刻みで丁寧な弾き口で表されていました。変ホ長調に転じても尚細やかに刻み、チェロが他パートにサポートされて低音の響きで魅せてくれました。
第3楽章では勢いと輝かしさに満ちて弾き出されたテーマに続き、各奏者どうしが次々と積極的にフレーズにアプローチし、スパイラル状にアンサンブルが盛り上がっていくところに聴き入りました。
第4楽章ではタランテラ調の独自テーマが勢いよく繰り出されました。全員揃って甘美なテーマの重奏も丁寧な音運び、強音でも冷静さをも以て弦をコントロールし、弱音でも芯を捉えて弾き進めていたのが印象的でした。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番変ロ長調op.130/133「大フーガ付」
第1楽章では重厚な語り口で弾き出される序奏に続き、たたみかけるように進んでいく快活さが魅力的。滑らかなヴァイオリンに対しチェロがノーブルな響きで応えており、緩急巧みに弾き分けながらもメロディラインを明確に紡ぎ出していきました。
第2楽章では内に内にと突き進んでいくような求心的アンサンブルを聴かせており、快速な中にも音型が崩れていませんでした。技術面が確かでないと崩壊しかねない部分なので、さすがの一言。
第3楽章では優雅なアンサンブルを展開。特色あるメロディは作曲者のロマンティストの一面を垣間見せてくれる印象で、特にピチカートでリレーしていく部分はチャーミングでさえありました。
第4楽章ではドイツ舞曲を過度の感情移入せずに弾き進めていました。技術面で秀でているのは勿論ですが、見通しのよい楽章作りをしていたのが印象的でした。
第5楽章では甘美にしかし甘美過ぎずに弾き進められていくカヴァティーナはこの日の白眉ではないかと思います。
最終楽章では激しいテーマにも関わらず聴いていて不思議な陶酔。艶やかな音色を存分に各パートがぶつけ合い、勢いに富んだアンサンブルを聴かせてくれました。間奏部分では優雅さをたたえつつ、ユニゾン部分ではより幅広く演奏していました。
オクターブを奏でるチェロを軸として音のキャッチボールを高い集中力を保って行っており、一瞬たりともスキを見せずに弾き進めていました。

急遽アンコール「浜辺の歌」が演奏されましたが、チェロのさざめくような響きに続き、ヴァイオリンの滑らかなメロディが奏でられました。変ホ長調に転じてからはチェロのメロディの伸びやかさが印象に残りました。
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by tritonmonitor | 2010-06-04 19:00 | SQWシリーズ