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2005年7月16日(土):オープンハウス
【報告:鈴木梨紗(サポーター・元ティーンエイジャーコンサートスタッフ)】
私は今年5月に行われたティーンエイジャーコンサート2005に制作スタッフとして参加させていただいて、コンサートのスタッフは大変だけれど楽しくて達成感のある素敵な仕事だなと思い、今回のオープンハウスにも参加させていただきました。 私たちのティーンエイジャーコンサートでもバックステージツアーをやらせていただいてホールの事は大体把握できていたので、今回は少し余裕を持って、私自身楽しむことが出来ました。 今回のオープンハウスでは、バレエ・弦楽四重奏・インド舞踊・スロヴァキア民族舞踊の4種類のアーティストをお迎えして、グランドロビー・ホールロビー・ステージ・リハーサル室の4箇所で各々、素晴らしいステージを披露していただきました。 私が担当したのはスロヴァキア民族舞踊団シャリシュの皆さんのアテンドです。 スロヴァキア民族舞踊は、いわゆるフォークダンスの仲間で、男の子と女の子が2人1組で踊ったり、男の子だけの踊りがあったり、女の子だけの歌があったりと可愛いステージが繰り広げられます。また、ヴァイオリンやクラリネット、アコーディオンのメロディは聴いているだけで楽しくなってしまうような、陽気で明るい音楽です。 それでは、アクシデント満載な一日をおっていきたいと思います。 朝11:00。楽屋口。 シャリシュの皆さんの楽屋入り予定時刻だったのですが…待てど暮せど来ない。30分過ぎて本当はグランドロビーに移動している時間なのに!と思っていると、綺麗な民族衣装を着ている子供達がタクシーに乗ってやってきました。よかったと思ったのもつかの間、通訳さんがいなくて喋れない!!何とか身振り手振りで子供達を楽屋へ案内したのですが、まだ人数が足りません…。あたふたしていると、どうやら他のメンバーはグランドロビーに直行した模様。遅く着いた通訳さんやマネージャーさんと共にグランドロビーに向かい、朝のピンチを抜け出しました。 各ステージの前にはリハーサル時間が設けられていましたが、常日頃から歌ったり踊ったりするのが普通になっている彼らにはリハーサル時間は必要ないようなので、移動時間を少し遅らせて休み時間を少し増やすことにしました。これがのちのち、大きな後悔を生むはめに…。 グランドロビーのステージが終わり、次のホールロビーでのステージまでの短い休み時間何をしているかなぁと覗きに行けば、女の子は紅茶を飲みながらおしゃべりをしていたり、男の子は少し踊ってお腹がすいたのかサンドウィッチを頬張っていたりと、8歳から16歳までの少年少女たちの可愛い一面が見られました。そしてここで通訳さんが用事でいなくなってしまいましたが、多少の英語が通じることがわかったのでちょっと一安心しました。 休み時間の悲劇。 次のホールロビーでのステージも盛況のうちに終わり、楽屋に戻った後は約2時間の空き時間が。この空き時間で私もお昼ご飯を頂き、マネージャーさんの申し出でバレエを鑑賞することになったシャリシュの皆さんを迎えに楽屋へ向かうと……誰もいない…? そうです、私がお昼を頂いていた15分の間に子供達はもちろん、演奏を担当していた大人たちも会場の外に出て行ってしまったのです。 通訳さんから、暇になると脱走するよ。と言われていたのですが、会場の外に出るとは…。その後、捜索隊を出し、会場の下にある雑貨店でぬいぐるみに釘付けになっていた子供達と、いつもの習慣で陽気にビールを飲んでいた大人たちを発見しました。 会場に戻り、バレエを鑑賞するために客席に入った私たちですが、思いのほかお客様に入っていただいて席はほとんど無い状態。すると少年達は空いてる座席を探して座り、少女達を膝に座らせて鑑賞していました。微笑ましい姿に、それまで走り回って緊張していた気分が和みました。 少しバレエを鑑賞し眠たくなったのか、シャリシュの子供達は楽屋に戻ることに。それからステージまでの間はスロヴァキアから一緒に来ていた友達と楽屋で楽しそうにおしゃべりをしていました。 今度はメインステージへ。 会場が今までより広くなって動きやすくなったので、シャリシュの皆だけではなく客席からお客さんを連れ出し一緒に踊ることに。老若男女関係なく、ステージに上がった人たちは楽しそうに踊っていました。 リハーサル室。 そのまま流れるように水を補給しつつリハーサル室へ。リハーサル室ではお客さんと踊ることをメインに考えてお客さんが集まるまで少し休憩を取る事に。メインステージではインド舞踊が行われていたのでなかなか人は降りてきません。いつの間にやら始まっていたダンス大会には、TANのスタッフや今回のボランティアスタッフの顔が多く見られました。他人事のように廊下でその様子を見守っていたスタッフも見逃さないシャリシュの少年少女たち。不意に手を引かれて中に連れ込まれて焦るスタッフの顔もちらほらありました。 10分ほどその様子が続いたところで、たくさんのお客さんが降りていらっしゃいました。そうなると、さらに賑やかさを増したリハーサル室は、みんなのステップで床が揺れ、陽気な音楽と笑い声で大盛況のうちに一日のステージの幕を閉じたのでした。 熱の覚めやらぬ間に楽屋に戻り、片付けを終えたシャリシュの皆さんを楽屋口までお見送りすることに。 別れ際に流暢な日本語で「ありがとうございました。」と言われて、日本初来日なのにすごいなぁと最後の最後で感心させられました。 結局最後まで逃げ切り一緒に踊らなかった私ですが、この日一日でスロヴァキアがとっても好きになりました。また彼らの陽気な笑い声が日本で聞ける事を楽しみに待ちたいなと思います。
by tritonmonitor
| 2005-08-08 11:38
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