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NPOトリトン・アーツ・ネットワークの活動レポートです。詳細はhttp://www.triton-arts.net
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2005年9月14日(水):第8回 日比谷ロビーコンサート

【報告:須藤久貴/大学院生/1階ロビー後方】

 第一生命本社の一階ロビーで開かれたこのコンサートは、主に二つの意味を持っている。トリトン・アーツ・ネットワーク(TAN)を支援する第一生命が、支援している活動の一端を社員たちに広く知らせる、という意味と、10月末にTANが主催する「ふたりでコンサートⅡ」の紹介という役割である。ふだん演奏会に足を運べない社員の方たちも、仕事帰りに気軽に聴くことができるし、開演前にはワインも飲めて大人の時間を過ごすこともできる。なかなかお得な企画ではないだろうか。

2005年9月14日(水):第8回 日比谷ロビーコンサート_d0046199_11307100.jpg


 おなじみのTANのスタッフだけでなく、会場は第一生命の広報の方たちが取り仕切って、こまごまと働いていた。夕方の開場時間になるとエスカレーター奥のシャッターが閉まり、ロビーは普通のホールのように静かになった。100席ほどの座席はだいぶ埋まり、多くがネクタイをつけた「社員」とおぼしき人々だが、中には外からやってきたと思われる女性たちも何人かいたように思う。

 稲葉和歌子さんのピアノ伴奏に乗せて、有名なカルメンから<闘牛士の歌>を歌いながら登場してきたバリトンの折江忠道さんは、一番前にいた女性を指差しながら直接訴えかけるように歌っていた。さらに<シャル・ウィ・ダンス>では女性の手を取り、一緒に踊りだしたり、最後のアンコールにカールマンのオペレッタから一曲歌ったときには、ワインを飲みながらご機嫌で声を響かせて、ワインの瓶をサラリーマンの男性に預けてみたり、客席を移動しながら女性の手に口づけしてみたりと、パフォーマンスに富んだ演奏会であった。折江さんは聴衆との接点を大事にしているのだろうと思う。

2005年9月14日(水):第8回 日比谷ロビーコンサート_d0046199_1130274.jpg


 折江さんは演奏の合間に、彼のたどってきた人生を面白く饒舌に語った。歌を歌い始めたのは子供のころ有楽町の映画館で「南太平洋」を見たのがきっかけなのだという。カンツォーネ<オー・ソレ・ミオ>や<忘れな草>を聴いていると、朗々として迫力に満ちたよく通る声である。若くして学生結婚し、イタリアで歌手生活をし苦労も多かったなんていうことを感じさせない。ただし折江さんは、イタリア人の気楽さを実地で経験しつつも、人生には備えとして保険が大事だと付け加えることを忘れなかった。人生の進んできた階梯を振り返りながら、生きていく楽しさを折江さんは繰り返し強調していた。コンサートの最後にワインを飲みながら顔を赤くして歌い、「花束をもらえる職業なんて他にありませんよ」と言った折江さんを見ていたら、何と充実した人生を生きているのだろうと、うらやましくなってきた。

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 10月30日は第一生命ホールで「ふたりでコンサートⅡ」が折江さんなどの出演で開かれる。夫婦ふたりでオペラの名曲を聴きながら、生きていく楽しみを考えるきっかけにしてみてはいかがだろうか。
by tritonmonitor | 2005-09-22 11:20 | ロビーコンサート
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