NPOトリトン・アーツ・ネットワークの活動レポートです。詳細はhttp://www.triton-arts.net
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5月21日 日本音楽集団第191回定期演奏会


【報告:青木然 (2階L1列41番)】


最後の曲、「巨火」の演奏は、まさに「序破急」の急のように終った。最後の音が衝撃とともに発して、厚みをもって広がり、余韻を残して消えていった。その緊張感と昂揚感を、演奏者と聴衆は共有し、深い感銘を覚えたはずである。拍手が沸き起こる前の、一瞬の濃厚な沈黙が、そう思わせた。

日本文化は、音の響きや余韻を大切にしてきたといわれる。寺の鐘、ししおどし、水琴窟。いずれも音が鳴ってから消えてゆくまでの、響きの時間を楽しむ。ほんの一瞬の時間を、感性によって何倍にも引き延ばして楽しむ。和楽器は、そんな響きの文化で育まれた。今回の演奏会のテーマが《管・絃・打 響》であるのも、和楽器の響きを大切にしたいとの思いからであろう。

私が、日本音楽集団の演奏を拝聴するのは、今回が初めてであった。それどころか、大編成アンサンブルの和楽器を聴くことも初めてであった。日本舞踊を習っているため、端唄や長唄を聴く機会はあり、また歌舞伎を見に行って、迫力ある大人数の生演奏を聴く機会もあった。そのため、和楽器そのものには驚きを感じない。しかし、西洋クラシックと融合した曲を和楽器で演奏すること、和楽器が指揮者によって調子を合わせていること、そういうスタイルの方に新鮮な驚きを覚えた。邦楽は、基本的にはユニゾンでハーモニーを楽しむものではなく、またテンポも互いに息を合わせることで整えるものだと思っていたからだ。

そんな「邦楽はかくあるべし」という私の固い先入観のせいかもしれないのだが、一曲目の「夷曲・西稜楽」と二曲目の「十七絃と邦楽器群のための協奏曲」には、正直なところあまり入り込めなかった。西洋クラシックの要素が強すぎて、和楽器の持ち味である響きが存分に発揮されていないような気がした。それに比べ、三曲目の「朱輪金鈴」と四曲目の「巨火」は、和音階を多用し、自在な間をとったソロ演奏も組み込んでいて、和楽器の良さを堪能できる曲であった。

三曲目と四曲目を聴いて、私の先入観はすこし崩れた。和楽器を大編成アンサンブルで聴かせるというスタイルは、和楽器のポテンシャルを引き出す新しい方法なのかもしれない。まだ私たちの知らない、和楽器のさまざまな響きのパターンを、このスタイルが導き出してくれる。新たな響きの発見を期待して、次の演奏会にも足を運びたいと思う。
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by tritonmonitor | 2008-05-26 10:11 | TAN's Amici コンサート
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